私は糖尿病の血糖値コントロールの入院と、大腸ガン(ステージ3a)の開腹手術を体験し、退院後約1か月の自宅療養を経て仕事に復帰しました。
通勤時の電車内のエピソードがいろいろあったのでご紹介します。
私の日常の通勤について
私の利用する鉄道路線は、私鉄の西武線とJR東日本の中央線
西武線は始発から乗るので座って通勤することが可能ですが、中央線は土日以外は200%座れません。
初めてマックスの込み具合に乗った時は、両手が上がらず身動きが全然取れずにビックリしました。よく具合が悪くなる人がいて緊急停止することがすぐ分かりましたね!
そして、
吊革につかまらないとふらついて周りに迷惑をかけることもありました。
数年経つと、吊革につかまらないでバランスを取る乗り方を習得して都会人のフリをしていました。ぐいぐい身体を押し付けて女性も乗ってきます。
そんな環境に慣れて何食わぬ顔をして通勤を数年続け、当たり前の通勤風景になり始めた昨今でした。
病気をしてからの通勤は?
とてもあのラッシュは無理ですので、混雑を回避して通勤するために時差出勤しております。多少ギュウギュウ感が和らぎます。
でも、
遅延などが多い中央線では、やはりひどい時は手も上げれないくらいは当たり前ですね。
バス
病気復帰後の通勤エピソード
こんな中で倒れたりしたら…
この混み具合に慣れていても雰囲気はいつも殺気
その上傷病人が出たり、痴漢が出たり、信号トラブル、人身事故、乗客トラブル…
駅の中に入れない時だってあります。
凄いですよ!
途中でのダウン
病み上がりだったので、予想外のダウンが度々ありました。
症状の急変
いきなりの腹痛には参りました。
今だに警戒しており、一番ひどかったのは復帰直後の数日間でした。急な便意
大腸ガンと糖尿病の治療のバランスが難しく、野菜を食べると腸の途中で詰まり気味になって便秘になる。最悪、腸閉塞になってしまうので注意してくださいと釘を刺されていたのですが、糖尿病にも気を遣う。
便秘になれば酸化マグネシウムが出ていたのでそれを飲む!すぐに出るわけでもなく、薬の効き目がいきなり表れて下痢気味になってしまう。
その繰り返しがすっと続くのです。
仕事復帰3日目の事です。ご老人が私の前に立ったので、席を譲るとすぐに強烈な腹痛が襲ってきました。お腹がグルグル鳴り出しました。次の駅ですぐ降りてトイレに駆け込みますがなかなか出ないのです。前立腺肥大もあるのでオシッコの出も悪い!
ダブルでお腹が張ります。
苦しい!出ない!
みるみる元気がなくなるのが分かります。会社に身体の状態と遅れますと連絡すると、無理しないでそのまま帰りなさいと指示があります。
しかし、トイレから出られませんでした。
あまり人の出入りのないトイレだったのが幸いでした。
そこから各トイレ伝いに3時間かけて家に帰ったのを忘れられません。
それに近いことが数回あり、会社にたどり着いてギブアップ!
上司からその状態を見られて仕事は無理ですね!と言われたことも3回ありました。
それからは少しでも異常があったら家を出ずに、無理せずに会社を休みなさい!と会社からは言われています。会社に行っても無駄足になりますよね!
無理するなという言葉もどこまが無理で、どこまでが無理じゃないのか分からないのです。休んだ日でも振り返ると仕事に行けたなと言う日もあるし…
家で仕事を休んでいるのも辛いものです。会社にたどり着いて仕事をしている方が楽なのです。
通勤さえ乗り切れば…
父が休みがちだと家の士気が下がります。
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救急車の要請
会社の最寄りの駅では窓口に助けを求めました。そこでは救急車
少し楽になるまで休ませてください。
そう駆け込みました。
一応何があってもいいようにと、病名を正直に伝えると、すぐに救急車を呼びますか?と尋ねられました。駅業務がとても忙しい朝の時間帯でしたが丁寧な対応とても感謝しております。
改めて、ありがとうございました!
救急の窓口の方と直接容態を電話で話して救急搬送した方がよいのではと助言されましたが、なぜか変なプライドが救急車の要請を断ります。
本当は乗っても良かったのではと今では思うくらいに辛かったですね!1時間弱休ませてもらい帰りました。
落ち込みました!
復帰できるのか不安だけが残りました。
この時、痛みや吐き気と闘いながら、ちょっとドキッとしたことがあります。
駅の中には救護室みたいな狭い空間があります。ドア的な仕切りはありませんでした。私が横になっていた視野の中に事故発生時に使用する担架が壁に立て掛けられてありました。
気のせいか少し血がついていたように思います
早くここを出なくては、と思ったことを鮮明に覚えています。
場所が場所だけに…
迷惑な乗客
ある日の帰宅途中での出来事です。中央線はいつもの混雑でした。殺気を感じるくらいの込み具合です。乗ってすぐに5メートル先ぐらいで乗客がもめている声が聞こえてきました。角度的にはっきりを見えなかったのですが、関わらないようにしようと心に言い聞かせました。
当事者は、お母さんと小さい子供の3人が優先席に座っています。その真向かいに立っていた男に絡まれていました。
「座りたいんだよー」「どけよー」と因縁をつけています。その言い方は特徴的で、すぐオカマ的な人だと分かりました。
しかし、
誰も見て見ぬふりをしています。助けてあげたいけど助けられない。
そんな状態でした。
女の子も泣いています
手術前なら腕っぷしにも自信があったので、「こらーっ!」と助けに入ったでしょうが、開腹手術をして1か月そこらのフラフラ状態でしたから、ボコボコにされそうで顔を出すのはやめようと思いました。
一旦目をそむけたのですが、なぜか正義感か勝り、男に向かいました。
「皆が迷惑だ!やめろ!」
「子供が泣いてるじゃないか!」
「次の駅で降りろ!」
そう言い放った相手は、吊革より上に顔があり、190㎝弱でハイヒールを履き、デニムのミニスカート。おっさんのオカマでした。
「なんか文句あんのかこらー!」
そんな応酬を想像していたら…
そんな彼?彼女の言いには迫力がありません。優しい子供が威張っているような感じです。
でも、
この大男が本気を出したら俺はどうなるの…本気で覚悟しましたよ!
しかし、少しづつ周りも動き出してくれました。
「迷惑だ!」「そうだ降りろ!」
横にいた若い女の子が私の横にぴたりとついて男をにらみつけます。
その後の男の第一声が、「降りないもーん!」
警察に行くぞ!
「行かないもーん」
車内が安堵感に包まれます。
何だ弱っちい奴!
自分も降りる駅に到着し、男も静かになり、周囲の人たちが止めに入ってくれたので、その後の対応をしてくれそうなので、それを信じて降りました。
その後の帰り道で、
とんでもないワルに向かって行ってたら最悪の事態になって殺されてもおかしくない状況であったことを反省しました
あの行動が正しかったのかは未だにわかりません。
でも自分の勇気には少し誇りが持てました。
優しさに涙する
最後に、通勤途中で具合が悪くなって家に引き返していた時の事です。この頃は乗り物酔いの症状が更にひどくなっており、電車から降りて駅のベンチで具合悪そうにしていると、一人の老婆が声をかけてくれました。
「具合悪そうね!大丈夫?」
本心は声もかけないでほしかった。体力を消耗するから話すのも勘弁したほしかったのだ。
そんな老婆も、自分の歩行も怪しい。それなのに気を遣ってくれる優しさに乾いてはいましたが涙が出ましたよ!
闘いながら思う事
片道45分位の道のりですが、座席に座るとても楽に通えます。そのつもりで時差出勤をしていますが、時々空きがなくて、優先席を利用することがあります。
そうするといろんな声が聞こえてきます。
まだ若いのにねー
決して若くないけど…
病気前はずっと立ちっぱなしでしたが、今はさすがに無理です。
会社に到着する前に疲れ果ててしまいます。
気を遣って席を譲ってみると、
「いえ、結構です」と断られるし、
妊婦さんに席を譲ったら、
私が体調不良になり会社を休んでしまったりと上手くいきません。
難しい問題だ!
このように私の性格では電車通勤は正直ストレスでしかありません。車で通勤するにも気疲れしてしまいそうだし、経済的にも時間的にも合理的じゃないのです。
結論!
通勤だけでなく、何でも楽しくすることを考えます。
最近の私はブログの原稿を書いたり、本を読んで知らない知識を身につけたりと、通勤時間が短く感じるようになっています。
会社勤めが嫌、仕事が嫌!満員電車もっと嫌!
根本的にそうなんです。言ってしまいました。
楽しく通勤する事、通勤しなくてもよくなるにはどうすればよいのかを真剣に考えてみます。
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