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糖尿病棟変に続き、外科病棟編です
ご覧ください!
リハビリしながら観察してみた
人間ウオッチングで学ばさせていまただきました
呼吸の止まってしまうの人
手術後の3日間は個室の病室でした
隣の部屋の老人?のお話です。
忙しくてナースコールに対応できない様子や、歯を磨いているブラッシングの音、遠くで苦しんでいる老人の唸り声、医師がエレベーターホールから走ってくる様、何が起きているのか手に取るように分かります。
神経が研ぎ澄まされています
他の患者さんの深い眠りにジェラシー(いびきや唸り声がスゴイ)すら覚えるほどぱっちり目が覚めています
しばらくすると、か弱い呼吸音とピッピッと規則正しいリズムが聞こえてくるのです。その音が私の魂と同調して心地よいのです。眼が冴えてきます
そんな時、身体に痛みを感じ、ベッドのリモコンで体勢を変えて落ち着いてあのリズムを探してみると…おーっ聞こえてきました。このリズムをしばらく楽しんでいると、そのリズムが少し乱れているのです。老人の呼吸音が途切れます。大丈夫か?
おっと!また呼吸が戻りました。これが続きます。これが睡眠時無呼吸症候群か!なんて思いながら…
しかし、このあとこの呼吸音がずーっと止まってしまうのです。えっえっ長くねー!依然として止まっています。
もし何かあったら俺が悪?
そう思うと自然にナースコールを必死で押していました
いつもの通り看護師さんは忙しい!少したって返事があり、
どうしました?
ちょっと来てください
簡単に説明できない状況だったのでちょっと来てくださいとしか言えませんでした。
駆け足音が聞こえます
私に急変でもあったかのように!隣の老人の事を伝えます。
すると
隣の方は女性ですよ
と一言
逆側はトイレだし…
でも、ほら聞こえる!
看護師さんがその音を確かめに行きます
すぐに原因判明
斜向かいの付き添いの老人が原因でした。いろいろな音が混ざり合い私にはそう聞こえてしまったようです。私の早とちりです。忙しいのにすいませんでした。悪気は全くありませんでしたよ!
看護師さんも笑ってくれました
顔の真っ黒い患者さん
初めて会った時に申し訳ないが二度見してしまった患者さんがいます。
背の高い30歳くらいの患者さんです。特徴は顔色がとても悪い!一目見ただけでも相当調子が悪そうに見える。
入院についての説明をされていて、まだ普段着だったのでこれから入院することがわかる。
強烈に黒い!黒いというより青黒い!ビックリした
彼との会話はいきなり訪れた
小さい読書コーナーで本を読んでいると、彼が近づいてきて話しかけてきます。「ここに座っていいですか?」「どうぞ!」そこから会話がスタート
とても会話が苦手な私ですが、病院の先輩面して会話をリードします
しかし、向こうが上手で、どんどん自分のことを話してきます。聞きにくいところも自分から言ってくれるのです。
3日前から顔色が悪くなり吐血して、ビックリして近くの病院に駆け込んだらすぐにこの病院に紹介状を持たされ来院したこと。すぐ検査をして手術かもなんて話をしてくれた。
それから、私の病状に興味を示し、「どうなさったのですか?」と、たどたどしい敬語で聞いてくる。
正直に大腸ガンで明日退院だよとと言うと、僕も肝臓ガンらしいと告げました。強烈な痛みで病院に担ぎ込まれたらしい。昨日診察を受けて今日入院と速い動きです。とても具合が悪そうでした。
「お互いに大変ですね!」なんて意気投合!病人同士が仲良くなるのは難しくないのですね。友達ってこんな風にできるんだな?
自分がただ受け入れなかっただけかもしれない事に気が付きました。
友人のほとんどいない私が少しほっとした瞬間です
彼の、独身だから母親が心配ですという言葉が印象的でした。病気は時として人を正直にさせるのでしょう。いつも言わない心にある事を言ってしまいます
初対面同士なのですが本音を語り合います。
「治療のお金が心配で…」
「いや、俺もどうしようか頭が痛いよ!」
「見舞いに来てくれる人もこの歳で誰もいないよー」
「僕もいないですよー」 なんて私に合わせてくれているのか共感できるところが沢山
最近にない話の盛り上がり!
素直に飾らず話せる人の登場は心にゆとりをもたらします
名前も聞かず、でもこのフロアで話せる、私にとっては勝手に最高の友です。
しかし、その後の事は聞きたくないのです。
二回しか話さなかった友人は、私の退院の朝、談話室で退院の話と車の話で盛り上がっている最中に看護師さんに呼ばれ、緊急手術となった。
「これから行ってきますよ」が最後の会話
その後退院だったので彼のその後を知りません。もう治療を終えて、私より元気になって日常生活に戻っていると信じています。そんな姿しか想像できません。私より元気な姿しか…
勝手に思う友情に触れて、
友情の大切さに気付いて大切にしたくなった一瞬です
この歳ですが友情を模索したいと思います!
見舞い客のいない老婆
9階フロアは外科病棟で大きな手術後の患者さんが多い。
同じところをグルグル回っていると、他の病室の様子もほとんど見えてきます。
歩き回ってベッドにいない人、面会フロアにいつもいる人。術後で動けない人、動きたくても動けない人などに分かれます。その中でいつも廊下をずーと眺めている老婆がいました。
とても気になりました
起き上がることもできず、話すこともほとんどできないのでしょう。すっかり力をなくしている人!
思い出した!私の母親のこと
ずっと私の味方でいてくれた母!全く関係ない方ですが置き換えて見てしまう
今まで幸せだったのかなー?今まで考えたこともないような感情が湧き出てくる
子供のために貧乏して、ヤケになってしまうよな!
そのバカ息子が親になってあなたの苦労を理解し始めている
あなたは必死になって今私にこう言っている
同じ道を来てはいけないよ!頑張れ!と
この老婆を見て思ったものだ。
母親の姿に映ってしまった
心残りは、この老婆のベッドの片隅にそっと座ってあげたかったこと
しかし、自分の思い込みだけが先行していることに気づいて…
そして学んだこと。
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