一段と寒くなりましたね!
病院の9階から自宅まで見渡せる自慢の眺望も霧によって台無しの数日間。
その間に必要な検査と、手術に必要な血糖値安定の為の数日間が順調に過ぎていこうとしています。
血糖値コントロールを行い大腸の腫瘍摘出手術が今回の入院目的になります。
2年前の入院と比較して
2年前の大腸ガン、糖尿病治療と全く同じ大学病院でお世話になることにしました。
紆余曲折はありましたが、病院選びの記事通りに選択に疑問を持たずに選びました。
迷いは全くなし!
なんと、主治医が同じ先生で同じフロア、同じ病室、同じ位置のベッドとなりました。
同じ先生が担当することは当たり前のようにあるのかもしれませんが、医師の移動があったと聞いていましたし、
所属医師の多さからも少し驚きましたが、この医師の人柄などは前述した記事の通りですので、絶大な信頼の元、お任せする安心材料の一つとなったのです
同じフロア、同じ病室、同じ位置のベッドに何か意味があるのかと一応看護師さんや別の医師に質問したのですが、
![](https://i0.wp.com/fuk-katsu.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/doctress.png?w=1422)
本当ですか?
凄い偶然ですね!
と言われました。
私は悪い勘繰りをしてしまいました。
![](https://i0.wp.com/fuk-katsu.com/wp-content/uploads/2019/03/purofile.png?w=1422&ssl=1)
重症の人がこの病室なのかよ!
なんて頭をよぎりました。
本当に偶然なのでしょう。
ナースステーションから相当離れていますからね!
今回は前回の、下行結腸、S状結腸を切って繋いだ部分を切除して繋ぐ手術と治療になりそうですが、
1つだけ良い知らせは、
腫瘍が悪性ではなさそうである事であります。
良性でもガンとなってしまうもので早く切除した方が良いという事での入院手術なのです。
ガンだとしても早期発見なのではないでしょうか?
∗手術して細胞の病理検査によって深くガン細胞が浸潤していたり、リンパ節などに広がっていたら話は別で、また抗がん剤治療に戻らなくならなくてはいけないのです。
当然戻りたくはありませんけどね!
しかし、前回より体力的にも精神的にも弱っている印象は否めません。
特に体幹が強烈に弱っていて、心も身体もフラフラでの入院となったのです。
どんな治療が待っているか知っている事も弱気になる材料の1つ。
入院してからの5日間
まず、同じ部屋の同じベッドであることに驚いて、入院生活に入る準備を整えますが、手際がいい事!
自分の入院ライフを快適に過ごすためのレイアウトに配置し、準備はOK!
あまり慣れたくない事ですね!
しかし、
妻が帰るといきなり病人感が戻って、病弱モードに入りました。
同部屋の方を敬意をもって御紹介
この部屋は4人部屋なのだが、いきなり真向いの老人が私の入室と同時にベッドごと移動となりました。
抱きかかえられた老人の足の細さに衝撃を受けました。1人でとても立ち上がれそうにないほどです。
大袈裟な表現でなく、今まで見た大人の足で一番か細い足でした。
これが医療の現実なんだ!いきなり先制パンチを食らいました。
隣のベッドの患者さんは、とても偉い方のようで、その会話の内容で医師であることが想像できます。あくまでも想像ですよ!
面会に来ていた方が、有名大学の医学部の先生らしく、話がとてもリアルな医師同士の会話風でした。
私の悪い癖で、会話の端々を覚えていて調べてみると
私より重症のがんの患者さんのようです。ささやくような声で話し、
一番印象的な言葉は、とても小さい声で「畜生!」と時折声が漏れてきます。
悔しさが伝わってきます。
院長回診も何か異様な話し方でした。私達には分かりやすい言葉で説明してくれるのですが、
~先生からのデータにより それ以降の会話は全くわからない話が続きました。
医師が病気で倒れることの無念さが分かった気がします。あくまでも想像です。
部屋の奥は方は、一時帰宅していた方のようで次の日に戻りました。
帰ってすぐに採血されて、研修医もベテラン看護師も苦労するほ採血に困っていました。
とても血管が細く、左右の手で行い、本人の表現で優しく、「両手に穴が開いちゃうよ!」
大学病院ななので研修の場として考えて当たり前の光景なのでしょうが、
「何回も申し訳ありません!」と謝る研修医、看護師の姿、
軽いジャブで協力している老人の姿を見て、
物事に対しての私の今までの稚拙さを思い知りました。
大人が子供に対して正しい道を教える美しい姿を見せつけられました。
怒ることがどれだけ他の人に影響を与えるのかを!
私も教える立場の人間ですので強烈に感動し学びました。
向かいの空いたベッドには、次の日すぐに患者さんが来られました。
奥さんの第一声は?でした。
![](https://i0.wp.com/fuk-katsu.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/obasan.png?w=1422)
個室なんじゃないの?
申し訳ないがとても高い差額を払って個室に入る患者さんに見えなかったのです。
人は見かけによらないものだと思ったのですが、後で理由が分かりました。
凄い気遣いの方だったのです。
医師との会話の中で、抗がん剤と言う言葉によりガン患者の方である事が分かりました。
飲食する時に小さな子供が泣くような音がするのです。子猫の泣くような音です。
最初は廊下に子供がいるのかと思う程でした。
「ヒューヒュー、」泣いているようです。
本人や奥様の気遣いで
同室の私達に迷惑をかけないようにとの配慮
だったのです。
とても飲食できない状況なのに無理して栄養を取り、音を出さないようにしている。
他の二人も文句も言わない。分かり合っている。バカな大人がいなくてよかった!
思わず、「何かあったら声をかけてください」と私も自分らしからぬ一言をかけていました。
そして私の状況は?
そんな病室の中で一番軽い症状なのが私。
2日目にはまた大腸内視鏡検査の大嫌いな下剤にて凄い怠さもありましたが、
何とか乗り越え、
毎日病院内の長い廊下を1時間から3時間くらい走ったり歩いたり頑張っています。
同じ病室の人達からの無言の力と、家族からの温かい愛情と、会社からの見守り、そして最近もう1つ!
最近再開したツイッターからの反応が何よりパワーになってくれます。
同じ境遇の方からのメッセージが届き、また、微力ながら励ましなどをこちらから発信して
血糖値のための運動や食事制限などに前向きに臨むことが出来ます。
これからの手術以降の治療にも力強く立ち向かえそうです。
例え手術で悪い結果が出たり、精神的迷いが生じ倒れそうになったりしても身体も心も強くなり乗り越えられそうです。
最近精神安定剤のお世話になっていたので、
その薬もその日のうちに要らないと伝えて飲んでいません。
何が好転させたのか病気の先輩として具体的なアドバイスが出来ませんが、
少し言えることがあります。
自分一人の力だけでは足りない時もある。
そんな時に、
目の前にいる人はもちろん、目の前にいない人(SNS)等を活用して力を貰ってください。
お金もかからないし、24時間営業とは言えないが、見て聞いてくれる人がいます。
なお、皆さんもご承知の通り悪意があって利用している方もいますが、
絶対良い人の方が世の中と同じくらい多いはず。
このブログも含めこの時代に生きているのだから、ツイッターなども活用して生きていきたいと思います。
温かいメッセージを受けて、パワーをもらい、パワーを分け与えましょう。
ブログも読んで欲しいけど、ツイッターもいいね!
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