私の発症した様々な病気の根元となる糖尿病を改めて検証するために
糖尿病を発症させる重要な要素である食を
もっと知る必要がある
その足掛かりとして今回の入院期間の病院食を振り返ってこれからの食の改善に役立てたい!
そして、医療を支える裏方のスタッフへの感謝の気持ちを改めて表したいと思います。
最初の大腸がん手術の際は食事のデータ取りまで余裕がなかったのですが、今回の大腸がん再発後の手術入院、心筋梗塞発症のための入院(この病気の引き金になったと思われる糖尿食を含む)ではデータを残せたので自己流の分析をしてみました。
食の面の改善策を見いだせるかも…
私の食生活を振り返ろう。食べ方の問題点分析
昔から私の食べ方は量的には大した事はなのですが、食べるスピードが速くて間食してしまいます!
夜寝る寸前まで食べるのが特徴。風呂に入りながら飲食した事もありました。
これは大腸を50㎝位切ってしまった今でも時々やってしまいます。
少し食べて残すということが出来ず、袋を開けたり分け与えられたものに関しては必ず完食してしまいます。
しっかり消化吸収することのできる人ならまだしも私の場合は…
大人の食べ方ではないですね!自制心のかけらもなく恥ずかしい限りです。
通勤などで周囲を見回すといつも同じ人が同じ場所の自販機を利用していて飲んだり食べたりしていることに気づきます。必要のない栄養(代表例が甘い缶コーヒー、ジュース類)を摂取しています。
この方達も糖尿病か糖尿病予備軍であることが予想できます。
私が言えませんが…
私が食した病院食の紹介
マズくて薄味、量も少ない!
そんな言い方をされる病院の入院食!
でも今は相当違っていますよ!
いくらプロのお仕事とはいえ
献立の組み方などにはデータの蓄積と工夫が見られ飽きることはありませんでした。
病院食には患者の容体や思想などにより多数を分類することができます。当然見た事のあるものや、目にした事がないもの(表記しにくいもの)が存在し、それぞれがその目的を果たすべく分類されているものが活躍しているのです。
一般食=以下のものに当たらない、制限が特別に設けられていない食事
低脂肪食=脂肪分を制限している食事
アレルギー食=特定のアレルゲン(アレルギー反応を起こす物質)を含まない食事。良く聞くアナフィラキシーショックを起こさないため!
宗教食=進行している宗教上の決まりで制限のある食事
低塩食=塩分の制限をしている食事
流動食=飲み込むことのできない患者さんの食事
肝臓病食=肝臓病患者のための食事。カロリー控えめ、脂肪少な目(肝臓に負担がかかる)、高タンパク(たんぱく質は肝臓の回復には必須)である。ビタミン、ミネラルたっぷり。食物繊維がたくさんあれば腸内環境が整う。
腎臓病食=腎臓病患者のための食事 、水分、ナトリウム、カリウム、リン、を減らす。これらの成分は腎臓によくないらしい!
水分の制限=上記の腎臓病は水分が腎臓に負担をかけるそうだ!
低リン食、低ナトリウム食、低カリウム食=それぞれの成分を減らしている食事
糖尿病食=一日の総摂取カロリーを1700Kcal制限し、バランスよく栄養素を取ることを目的とする
低残渣食(ていざんさしょく)=手術前に胃に負担がかからない食物繊維、脂肪が多いもの、刺激物、冷たいものを控え、胃の中に残りにくくなる食事の二種類を食しました。
軟食=飲み込めない、噛めない患者さん向け
もっと細分化できることが予想されます。そして後ほど紹介しますが、私のお世話になった大学病院では可能な限りメニュー表として小さな紙に記載されていました。
料金やクオリティからしても賞賛に値します。
組み合わせ方を変えて楽しむお洒落と一緒ですね!
朝食にパンケーキが出たり、ラーメンなどの麺類、フルーツ、飲み物も数種類
糖尿食のカロリーを制限された食事ではありましたが毎食が楽しみで仕方ありませんでした。
他の患者さんのメニューをこっそりのぞき込んで比べるのが自然と日課となっていました。
メニューにはテーマを継続(病気の治療、体力増進、血糖値の安定)させるために
見た目のメリハリがあることが大切なのが分かります。
※味のメリハリではありません
自分の性格からして変化の少ないメニューだとコンビニで購入できるし、差し入れにも厳しいチェックなどなかったので暴飲暴食に走ってしまったでしょう。
マズくて残すことはありませんでしたよ!
これらはメモしておいた特徴です
●果物の種類 柿、オレンジ、バナナ、りんご、マンゴー、みかん、キューイ、いちご、パイナップル、白桃
●飲み物の種類 ジョア、豆乳、野菜生活、ヤクルト、コーヒーミルク、ミルミル、イチゴミルク、ラブレ
●各食のカロリーやグラム数などの記載あり
●牛乳とヨーグルトが良く出ました
●添えられた使い切りの調味料は薄味、減塩仕様
●温めるだけでなく冷たいものも冷たいまま出た。温度管理はしっかりしています。
全てが温かかったりせず、配膳に工夫があったのだと思います
大型の保冷配膳車は電動アシストの高性能なもの。
●入れ歯の方が困るようなメニュー、調理法はなく、全体的に柔らかい仕様のメニューだった。
特にフルーツも調理をして柔らかくしているものが出た。
細かく刻んだ具材、ミキサーにかけられたペースト状の食材など柔らかさも種類があった。
●魚の骨が全部外されていました。作業の細やかさが伺えます。
●ふたのついた容器を使用し食器も清潔感があった。
●3食のバランスは圧倒的に昼ご飯が内容も量も一番でした。このことに関しては医師に質問をして予想通りの返答があった
一番カロリー消費の多くなる昼食を一番を多く摂ることがベスト!
夜は寝るだけだからそんなにいらないでしょ?
昼食>朝食>夕食
今までは家族全員でそろって食べる夕食が一番豪華で量も多く摂るのが当たり前でしたがそれからは晩御飯はお祝い事以外は量も少なめにしています!
食べやすく、
美味しくいただきました!
忍耐力もなく飽きやすい性格の私には、
品数を多く、いつも違うメニューで視覚に訴え量を少なく食べるのが長続きさせる秘訣のようです!
病院食の献立表も掲示板に張り出してあり個人的に楽しみだった!
家では子供の時のように妻に数日先まで献立予定を聞いている。
最近一番テンションが上がって待ち遠しかったのは昼食のお弁当に鰻を入れてもらった日でした。
長続きさせるためにカロリーなどをセーブしたメニューの合間にメリハリをつけて好物もたまには楽しもう!
入院中の食事エピソード
食欲の出ない体験
大腸ガン手術と心筋梗塞の治療でICU2日間、そして一般病棟に戻っての1週間はさすがの食い意地の張ったオヤジもさすがに影を潜めました。
食欲のない自分はとてつもないストレスを自分に与えます。
食欲のない自分の経験に乏しいので、
さすがに生命の危機を感じプレッシャーとなりました。
after…
いつもなら足りない量ですが、これしか食べられず、生きる自信を無くしました…
自分の考えは、食欲がない=死ですから!
目の前に食べ物があっても食欲が出なかった記憶はこの時以外にありませんでしたから
食べれるようになっても食べることに異常に時間がかかり、異常に疲れたことを鮮明に覚えています
箸やスプーンを持つ手が上がらないくらい疲労感がありました。
起死回生のメニュー登場
食欲が全く出ないまま3日が経ち、食欲への自信があった私ですが焦りを感じ始めました。小学生が完食できる量の三分の一くらいしか食べれません。食べることがとても疲れてしんどい!
さすがに
物事を深く考えない私でも病気に負けてしまうのではないかと焦ったものです。
しかし、一つのメニューが私を救ってくれました。
カレーうどんです。
カレーライスだったら残したかもしれず、自信が持てる良いタイミングであったと思います。
うどんだったのが食べやすくて良かった。
無理して食べたのは事実ですが、きっかけを作ってくれた一品でした。
一口目がとてつもなく美味しかったのをよく覚えている
スープは飲めずに残したけど喜び過ぎて妻に恥ずかしいLINEを送ってしまいました
唖然とした量のおでん山盛り
これは病院内にあるコンビニで目撃した光景です。
パジャマ姿のどう見ても入院患者さんがコンビニでおでんを山盛りに買っていたのです。
その勘定は2000円を優に超えていました。
おでんだけですよ!
私は興味本位で彼の後をついていって
非常階段の死角にあるベンチシートでドカッと座っておもむろに食べ始めるのを目撃しました!
180センチ前後の身長、100キロを優に超える体重の堂々たる体格。
見つかってしまったら殺されてしまいそうな雰囲気!
コンビニではお客さんも多く、たくさんの医療スタッフもいたのだが買うのを止めることはできませんよね!
食べても良い患者さんもいるのですから
私なら担当医に見つかったら病院を追い出されるだろうな!
スピード王
食べるスピードには定評のある私ですが?その私が呆れかえるくらいの女性がいました。
看護師さんにいつも注意をされていた老婦人です。少し認知症がある方のようで、いつも家族が注意してもめていましたから…
スプーンやお箸を使用せずに両手でしかも素手で食べている衝撃シーンも目撃しました。
娘さんが買ってくれた一口サイズのパンを3つ立て続けてたいらげたあのスピードは面会室で見ていた他の患者さんも唖然としていましたから!
自分もこの患者さんも食べ方は健康のバロメーターであこるとが分かります
テレビ番組でよく見る大食い戦士たちには関係ないのだろうが…
今でも食欲を呼び起こすために見ている
MAX鈴木さんをご紹介します!
入院時の食事を充実させた脇役
入院患者さんにはあって邪魔にならないおススメを御紹介します。
塩分、カロリーや自分の嗜好(好み)を考慮して選んでいますのでご了承ください!
○ ふりかけ
お粥はもともと苦手だったので手を付けられなかったのですが、ふりかけの登場で少し飲めるようになった。
おかゆを脱しても重宝したものです。
○ 梅干し、塩昆布
塩分の関係で食べ過ぎはまずいですが、お粥に一つ入れるだけでおいしくいただけました。
味のアクセントは過ぎなければ大切!
○ 炭酸水
賛否両論があるとは思いますが、あの清涼感と満腹感のバランスは捨てがたい!
効果より感覚から入る私のスタイルにはぴったりなのです。
空腹時にお腹を満たすために今でも重宝しています。
当然ながら甘いものではありません。
いつも病院の冷蔵庫に2,3本ストックしていました。
ゲップとオナラはとてもひどいものとなりましたけど…
今でも時々食事前に愛飲しています。
ちなみに、自宅で炭酸水を作るソーダストリームの購入を検討中です
○ こんにゃくゼリー
私だけなのかもしれませんが、コンニャクはお腹にきます。
強烈な満腹感をもたらします。
噂ではお通じが良くなると聞きましたが私はあまり効果を感じませんでした。
満腹感を出すための重要ツールです
○ チョコレート
最近は
カロリーを抑えたもので甘さも普通のチョコレートに負けないものが沢山販売されています。
甘いものが大好きな私には一粒が元気の源になりました。
ちょこっとチョコ!
○ 黒糖飴
チョコレート同様甘いものが食べたい時に重宝しています。
食べ過ぎには注意!
一応腸内環境を整えるのに有効であり、
むくみ防止にも効くらしいので!
甘いもの大好き人間には必須!
何より甘さ長持ち!
○ コーヒー
上記の黒糖飴と一緒に飲むと甘いコーヒーになるが、効果は?
勿論、無糖のコーヒーを飲みました。食後とそれ以外は1日3回くらい飲みました。
妻をコーヒーの世界へ引き入れました。いろんなコーヒーを買って飲み比べて楽しんでいます
○ キシリトールガム
本当は甘さを求めて噛んでいました。後付けではありますが、口内環境を清潔に保つことと眠気防止に役立ちました。
もちろんボトルキープ!
院内での飲食の環境
● コンビニ
24時間営業のファミリーマートがあり、イートインスペースが食堂の片隅にに併設されています。
患者の出入りは常識の範囲内で自由
基本的に夜の8時には各フロアから抜け出すことはできませんでした。どの病院にもみられるナースステーション前を通らないと出入りできない構造でチェックされていますから…
買い物についても当然ながらチェックされていたのでしょう!
● 飲み物の自販機
あまり知られていない場所にありました。コンビニの前には数台ありましたがいわゆる穴場です。
偶然院内をウォーキング中に見つけました
飲食に対する嗅覚の鋭い私にはたやすく見つかってしまったようです。ほとんどの患者が知らないくらいの場所です。ほぼスタッフ用なのでしょうね!
● 食堂
元々この大学病院に勤務するスタッフや見舞客用のものですから
患者に遠慮のないメニュー揃いで、
退院したらここで飯を食べて帰るぞと励みになるスポットでした。
院内散歩の折り返しポイントとして活用!
メニューの食品サンプルが楽しみであったことは言うまでもなく妄想は尽きませんでした!
● ドトールコーヒー
病院内で唯一外界の雰囲気を味わえるところ
病室で飲むインスタントのコーヒー以外にも
本格的コーヒーが楽しめるコーヒーショップがあることは形から入る自分からしてその存在は都合が良かった。
コーヒーをしっかり楽しむためにガムシロップはNG。店舗と違って小さいスペースではあるが雰囲気はやはりコンビニのイートインコーナーとは違いがありよく活用しました。
大人のコーヒーの楽しみ方とでも言っておきますか…
病院での食生活から学んだこと
食品の具材の調理法として具材の切り方を変えて、病気の程度により消化を助けることをお勧めします。
具材を小さくコマ切りにする。食欲が出ない場合は、ミキサーにかけてペースト状にする
和食、洋食、中華など新メニューや新しい具材、小分けできる食器の導入、取り放題(バイキング方式)にならないように大皿での配膳をやめる。病院スタイルを貫く!
そして、スプーン使用は食べる速さを助長させるのでできるだけ箸を使用する。
私の私見として、病院内でも院外でもやはり精神衛生上食べないのは良くない
食べれないというストレスをなくす。量と回数、味付けに注意し食べて治していく考え
温かいものは温かく冷たいものは冷たく作った人の心を大切にすること
これはひと手間を掛けることでがつがつ食べてしまう食へのだらしなさをなくすための精神論
意識的に水分を多く摂るようにしている。(ウーロン茶、コーヒー)
入院中の時間が決まった食事時間を考え、食のタイムスケジュールを決め、食事を取る場所も決めておくのが良いと思う。ゆっくり食べるを実践し、30分食べる時間を確保する。
当然外食は除くし、外食の回数はできるだけ少なくする。間食をしない若しくは、早い就寝時間で食べる間を与えない
病院では他の患者さんと無意識な仲間意識(ライバル意識と言っても良い)があった。これは家族に置き換えても可能だ。妻と一緒にダイエットして競い合いチェックし合う。
食べる仲間意識にも注意!病室や職場でのおやつのやり取り ついつい健康な人と同化してしまってはダメ…
ツイッターなどでメニューの公表で見せ合って相互チェックするのも良いのではないか
一人では続かないし、自分に甘くなってしまう。チェックの目が必要である
個々の患者さんに対応したメニューや調理法なのが病院であったが、各家庭ではこの対応は大変であるので、味付けを薄くして調味料で家族に協力してもらう方法が良い。家族の健康にも役立つ
残した量も食の管理の点でチェックされていたのだが、病院を出ると、残す考えがなく完食が作ってくれた人への礼儀であるが、残すつもりで食べるを心がけるようにしている。妻にも了解を得ています。お代わりすると妻からのチェックが入り一考する間を与え、食べ過ぎを防いでいます。
時計とにらめっこで食べるとペースが乱れ何よりおいしくない!
皆さん参考になりましたでしょうか?
私達は、あまり表に出てこない医療を支える裏方のスタッフにもっと感謝しなくてはいけない!
ありがとう!
栄養を管理し、調理をしてくれたスタッフの皆さん!
その知識と経験を自宅で活用し糖尿病とその他の病気を克服していきます!
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