自分としては外科手術の中では(開腹手術と比べて)カテーテル治療は大事ではない位置付けでいました
ですから
その後の回復もすぐであると思っていた…
それが
思った以上のダメージで疲労感が半端ない
起き上がれる状態での疲労感は過去の経験から言ってマックスでしたね!
なめてました!
よく考えたら心臓が壊れてるんだからな!
カテーテル治療後の夜と次の日
強烈な疲労感は、クリスマスイブまでに退院予定だったモノが延長されてしまうかもしれないという不安を増幅させるには十分なものであった。
ただ今日は何もせず早く寝て明日の回復を待つしかなかった
せめて今日だけであってほしい…
心からそう願うのであった
自分のためだけではこうも図太く強くはなれなかったろう
妻や子、会社の仲間、声援を送ってくれる人達のお陰!
この夜は不安で眠れないなんてことはなく、消灯前に珍しく眠りに就いていた
疲れ果てていたようだ
2日目の朝は早く寝た分とんでもない早起きであった
廊下の間接照明だけ輝いていてシーンと静まり返っているいわゆる丑三つ時
ゆっくり確かめながら立ち上がり展望待合室で夜明けを待った
さすがにまだ誰もいない…
何とか歩けるようになって夜明けとともになんとか乗り切れそうな予感がした
キレイな朝焼けを迎える頃
いつもの仲間たちの喧騒が始まった
闘病中のみんな!俺はお先に失礼するよ!
笑顔が戻った瞬間であった
正直に言うと
相当無理していました
医師に現状の体の状態を伝え弱気を見せると退院延長の可能性が出てくると思い
元気で何ともないアピールを必死で行った!
ナースステーション前を歩いてアピール!
柔軟体操でアピール!
病院食完食でアピール!
精一杯のカモフラージュ!全てウソ…
歩くのも体操も辛くなりヘトヘトになる
残した病院食はキレイに証拠隠滅!
そりゃあ悪にもなるでしょう!
帰りたいもん…
努力?の甲斐もあって心配な回診を無事に乗りきれた
担当医師に
予定通り明日の午前中に退院OKです
とお墨付きをもらいました
退院取り消しなんてないで!
なんでまた関西弁なんや!
医師が病室を出ると安心してか
一瞬で病人に戻った!
妻がやってくるまで充電して心配をかけないようにしなければ…
連日妻は仕事の合間に顔を出してくれる
家でゆっくり休みたいだろうに…
本当に有り難い!どんなに心強いか…
うるさい旦那が少しでも家にいない方が伸び伸びできて気が楽なのかもしれないが
それでもやはり私は家に帰りたい…
最後の晩さん
そんな妻をいつもなら1階まで見送るのだが、9階フロアで見送り体力温存
夕食までに少し回復したが夕食は堂々と残した
決して不味いわけじゃない!病院の名誉のためにも付け加えておく
19時30分頃思い立ってリハビリの散歩に出る
3階の自称リハビリセンター(長い渡り廊下)で休みながら回顧する
ここで運動しすぎて心筋梗塞が始まって
ここで糖尿病と闘う決心をし
ここで心を静めた…
急にあることを思いつく!
豪華な最後の晩さん会をして
これからの未来に勢いをつけよう!
予算はポケットに偶然500円硬貨があった
早速、コンビニに行って仕入れをし
段取りなど堅苦しい事は何もない…
急遽開催決定なので招待客もなし
開催しちゃいけない身体だし、みんなに開催を反対されるだろうから…
そんなつもりは直前までなかったのだが、退院後の自分に向けて
自分を奮い立たせたかった!
気持ちが落ちていくのが怖かった
今できる最高の食事をしてやろう!
メニュー紹介
上手に予算を余らせる有能な主催者
そしてこれが私の最高!
人通りはほとんどが職員のみで、時間によってはその数がほとんどいなくなる
照明も程よく落ちた午後8時頃から盛大に開催!
会場は自称リハビリセンターの片隅にあるいつも一休みしていたイス
食べ始めて少しして3人の交代で帰路に就こうとする看護師が通りかかる
退院ですか?
と声を掛けられる
分かりますか?
病院あるあるなのかな?
静かに粛々と執り行われた。
決して派手さも賑やかさもないが…
大腸ガン再発手術と心筋梗塞での今回の退院前日には
最初のガンの手術の時とは違って涙は少しもありませんでした
晩さん会で心に静寂が戻りはしたが、病室に戻り荷物をまとめながら現実の問題が浮かんできて
なかなか寝付けない病院の最終夜となった
それじゃあ血糖値爆上がりじゃー!
妻には晩餐会の開催をこの写真入りで報告して呆れながらも喜んでくれた
そしてツイッターの仲間にも勿論報告した!
退院の日
最後の病院食
やはりガッツリ残す
晩さん会メニューが影響したのかな?少し下痢していてお腹がビックリしてしまったのかもしれない
しかし
退院の準備は完璧で
朝食後にはもう着替えも済んでいて、いらないベッドメーキングまで終えている
ベッドのシーツにしわをつけたくないので
ベッドに座りさえしない
妻の会計待ちまで準備は終わっていたのだが
最後の診察があることを忘れていて医師に笑われてしまった!
入院のベテランとしてあるまじき行為…
とてもせっかちでこれも病気の一因であると思えて笑ってしまった!
恒例の撮影会
最初の入院の時もそうだった
妻が病院に来て会計を済ますまでの小一時間
とにかく記録を残したくなり、携帯で写真を撮りまくる
今回も笑いあり、涙あり、怒りはほとんどなかったかな…
様々な出来事が起こり、今回は死とも直面した。よくここから出ることができたと感慨も前回よりどっぷりと深い
ありがとうの感謝しかない!
病院はいつもの騒がしさにまた包まれている
医師の聞き取れなかったり、一切感情のないような独特な呼び出しコール
待たされて怒りモードの患者の声
救急車のサイレン
静かな世界にまた戻る怖さがあるけど
また違う騒がしさが訪れて静けさを懐かしく思えるようになるだろう
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